DXCテクノロジー・ジャパンで
初めてのインターンシップを開催

2021年9月、当社で広島大学の学生2名を招き、実施された10日間のインターンシップ。

これは、「ServiceNow Japan 合同会社」と「国立大学法人広島大学」が共同企画し、

DX人材育成を目的とする「NextGen プログラム」の一環として行われました。

以下に、プログラムの概要や参加した学生の言葉をまとめましたので、ご覧ください。

「NextGen プログラム」概要

3部構成で実施

<第1部>
ServiceNowが開発した「Now Platform※」を活用しながら、アプリケーション開発スキルを習得していく。バーチャルトレーニングやWebベースのオンデマンドコースをオンラインで実施。

<第2部>
第1部で習得したアプリケーション開発スキルをもとに、実際にアプリケーションを制作する。3~4人1組になってワークショップを行う。

<第3部>
「Now Platform」を導入しているユーザーおよびServiceNowのパートナー企業にて、インターンシップの機会が設けられる。

 

※「Now Platform」― ServiceNowが開発したアプリケーション開発基盤のこと。

参画パートナー企業・自治体

株式会社NTTデータ、株式会社 協和エクシオ、DXCテクノロジー・ジャパン、日本電気株式会社、ネットワンシステムズ株式会社、東広島市、株式会社日立ソリューションズ、横河電機株式会社 など(五十音順、2021年5月13日現在)

DXCインターンシップ担当者より 

金 翰新(キム ハンシン)

システムエンジニア・プログラマーとしてスタートし、数々の企業の立ち上げに参画した経歴を持つ。2019年1月、DXCテクノロジー・ジャパンに執行役員として入社。現在、ECA(Enterprise Cloud Applications)事業部を統括している。

パートナー企業であるServiceNowの人材育成プログラム理念に賛同し、当社にて初めてインターンシップを行いました。

日本ではインターンシップと言えば、人材を採用するための場と捉えられがちです。しかし、当社ではDX人材育成プログラムを開催することで、マーケット全体にアウェアネスが広がり、IT業界に興味を持つ人材が一人でも多く増えることを期待しています。

今回はコロナ禍ということで、すべてオンラインでの実施となりましたが、インターンシップを実施できたことは、当社にとって大きな意味のあるものとなりました。

インターン生にお話しを聞いてみました

佐久間 英男(さくま ひでお)

広島大学 総合科学部 総合科学科 1年
サークル:起業部
休日の過ごし方:授業の課題、YouTube、ネットサーフィン、考え事

中野 瑛登(なかの あきと)

広島大学 大学院 人間社会科学研究科 1年
サークル:起業部
休日の過ごし方:ロードバイク、1年前に制作系の合同会社を立ち上げる

―― 今回、「NextGen プログラム」に参加することになったきっかけや学びたいと思ったことは何ですか。

佐久間:大学のポータルサイトで「NEXT GENプログラム」の案内を見かけ、興味を持ちました。また、今回のプログラムで学べる「ノーコード」(プログラミングに必要なソースコードの記述をせずにWebサービスやアプリなどのソフトウェアを開発できる)に惹かれ、あわせて企業でインターンもできるということで、参加したいと思ったのがきっかけです。

中野:私は今までにメーカーのインターンシップに参加した経験はあったので、今回はまだ経験のないコンサルティング業界にチャレンジしたいと思い、DXCをインターン先に選びました。

インターン1日目のお2人

―― お二人はインターン前からお知り合いだったのですか。

中野:はい。私と佐久間さんは、同じ大学の起業部で先輩・後輩の関係です。今まで言葉を交わしたことはなかったのですが、佐久間さんと面識はありましたね。今回、たまたまインターン先が一緒になりました。2人で作業しているときは、佐久間さんが知らない言葉や気になることなど、私に積極的に聞いてくれたのですごく助かりました。年齢は5つぐらい離れていましたが、佐久間さんは気にならなかったですか?

佐久間:年齢の差は気になりませんでした。むしろ面識のない方とのワークショップだったら、と想像すると恐ろしくて(笑)今回は2人でワークすることが分かっていたので、事前に2人で連絡を取り合って、同じ部屋で作業をすることに決めていました。画面越しだと意思疎通を図るのにかなり苦労したと思うので、対面にして結果的に良かったです。

―― DXCの社内やインターンを実施した部署であるECAはどんな雰囲気でしたか。

中野:グローバルな環境で、社員さん同士がフラットに密なコミュニケーションを図っていて、風通しが良さそうな印象を持ちました。外資系企業だからか、社員のみなさんはさまざまなバックグラウンドや多彩なキャリアを持っていらっしゃって、個性として認めあい、尊重する文化を感じましたね。

柔らかいというか、温かい雰囲気は、オンラインでも伝わってきて。このような環境の企業で働いてみたいと実感が湧いたので、とても良い機会をいただけました。実際に、今年4月から広島大学の卒業生も働いているというお話も聞きました。

佐久間:私は社員のみなさんのお話を聞いていて、終始前向きな雰囲気を感じました。やりたいことに挑戦できる環境なのかなと。若手からベテランまで働いていて、他社から中途で入社している方も多いようです。そのため、門戸が広く、受け入れ態勢が整っていて、幅広い人材を迎えているのかなと思いました。

中野:最終日には、西川社長ともお話しをさせていただきました。テレワーク状況下でも密にコミュニケーションを取られていて、社内の雰囲気を良くしようと代表と社員の双方で努力されている様子がうかがえました。コミュニケーションのフォローアップができているというのは、とても働きやすい環境だと思います。

 

―― インターンをオンラインで受ける難しさはありましたか?

中野:最初は、DXCの社員さんに何をどうやって質問すれば良いのだろう、とオンラインの難しさを感じていました。そんな時に「進捗はどうですか?」とDXCの社員さんがWEB会議ツールを使って、こまめに声を掛けてくださったので、2人で行うワークも進めやすかったです。東京と広島で距離が離れていて、オンラインという状況だったにも関わらず、きめ細やかなフォローがあり、安心してワークに取り組めました。

 

―― DXCのインターンシップで印象に残っていることは何でしょうか。

佐久間:インターンの内容が10日間を通して、すべて実践的な内容だったので、やりがいや充実感がありました。また、インターン中に、改めて自分は無知なのだと痛感させられましたね。マーケットやビジネス戦略に関するプログラムは、自分一人で何もできなくて、99%中野さんに頼ってしまいました。

中野:院生の私でも結構大変でした(笑)なので、佐久間さんは私の200%ぐらい大変だったと思います。

佐久間:でも、大学1年で自分の実力を把握できて良かったと思います。在学中に、もっと知識を身につけたいと思いました。

中野:私は、ITコンサルティングを取り巻く社会的な状況や背景を知ることができました。最終プレゼンに向けて、課題の深掘りやソリューションのブラッシュアップに、DXCの社員さんとインターン生の双方が真剣に向き合ったことが、一番印象に残っています。自身のソリューション提案のクオリティが少しは向上したのではないかと思っています。

最終プレゼンで開発したアプリについて説明

―― 最終プレゼンの内容を教えてください。

佐久間:架空の大手化粧品会社が抱える悩みを解決するためのアプリケーションを開発し、プレゼンするという内容でした。どのようなサービスを提供したいか内容が固まったところで、インターンの第一部・第二部の講義で学んだServiceNowのアプリケーション技術を活かして、開発していきます。化粧品会社の悩みにあわせてシステムをカスタマイズしたかったのですが、そこが難しくて。DXCの社員さんにアドバイスいただいた内容が、第一部・第二部では学べなかった技術だったんです。

中野:数学に例えると、インターン第一部・第二部が計算問題で、第三部のアプリ開発が文章問題みたいな感じでした。

佐久間:私はこのワークショップでスキルや知識だけではなく、経験値を積むことの大切さも学びました。

中野:私たちのアイデアやソリューション提案内容に対して、技術的、本質的なフィードバックをしていただき、とても勉強になりました。

 

―― インターンシップで大変だったことは?

佐久間:最終プレゼンに向けてのワークショップでは、新しいサービスをゼロから考え、実践的でかなり大変でしたが、今後に活きてくると思います。個人的には、知識不足から思うようにできなかったところも多かったので、もう一度コンサル系のインターンにチャレンジしてみたいですね。 

中野: 私も最終プレゼンに向けたワークショップが大変でした。DXCは仕事内容や業務の進め方、提案資料など、何から何まで他社とは違う切り口で、自分の固定概念が崩れました。それぞれに持ち帰って、アウトプットできる材料をふんだんにいただいたので、本当に感謝しています。コンサル業のイメージもつかめました。

社長西川を交えたランチ会

―― 10日間のインターンシップでは、ランチ会も行われたとか。

中野:ランチ会は10日間で2~3回開催されました。社員さんから仕事のことだけでなく、家族のことやキャリア、プライベートなことも含めて、いろいろな話を聞けました。

佐久間:ランチ会以外はひたすら考え続ける時間だったので、ランチ会は一息つける時間でした。私も社員さんからさまざまなお話が聞けて、楽しんで参加していました。

中野:社員さんが出先でお仕事をする様子も画面越しに見ることができました。現場で働いている様子を知ることができたのは、オンラインならではだと思います。本当は東京の美味しいものを食べさせてもらう魂胆だったのですけれど(笑)みなさんお忙しいところ、本当にランチ会を開いていただき、ありがとうございました。

―― 自分自身を見つめ直す機会となったのではないでしょうか。

中野:佐久間さんのような現在の大学1、2年生は、私たちの世代と違って、ここ1、2年でオンライン授業が増え、新しい人と出会い話す機会自体が減っていると思います。そのため、とても良い機会になったのではないでしょうか。

佐久間:はい。大学1年という早い段階で、将来について考えるきっかけをいただいたので、ありがたかったです。

 

―― インターンの経験を今後どのように活かしたいですか?

中野:社員の方とお話しする中で、考え抜く力や常に知識をアップデートしていく意識の高さがとても勉強になりました。現在、大学院で取り組んでいる研究活動や経営している企業活動に大きく影響すると思います。付加価値の創出や価値創造の部分は、インターンで得たクライアントのインサイト、ストーリーを組み立てるなどの経験を活かすことができそうです。

佐久間:今回、企業の最前線を知ることができたのは自分にとって、将来を考えていくうえでとても大きなことだったと思います。大学の講義を受けたり、課題に取り組んだりする際も、この経験が活きてくるのではないかと思っています。

 



インターンシップを終えての感想

 

インターンシップを終えての感想

佐久間さん

右も左も分からない1年生が参加して良かったのか分からないのですけれど、オープンに受け入れていただき、うれしかったです。大学1年でこのような経験はなかなかできないと思います。

学生のうちに社会人の方と一緒になって何かに取り組むのは貴重な経験なので、インターン経験者とそうでない人とで比べると、働くイメージの形成に大きな差が生まれるのではないでしょうか。

今私が興味を持っているのは、食品ロスや海洋汚染などの問題です。自分がどのように関われるかは分かりませんが、何かにチャレンジしてみたい気持ちがあるので、起業という選択肢も視野に入れています。

今回の機会を無駄にしないように、学んだことを忘れないようにしたいです。

中野さん

私はソリューションに落とし込む作業が好きで、エンジニアと企業の橋渡しをすることは立ち上げた会社でも行っていて、今回インターンで学んだこととリンクするところがありました。

広島でもDX化が遅れているのを痛感していて、地元の企業様のお役に立てるように、これからもIT化促進のためのサポート活動を続けていきたいと思っています。そのため、就職はしますが、副業が可能だったり、将来に独立したりすることを前提として採用してくださる企業に関心があります。

大学生活を何となく過ごしている方にはぜひインターンをお勧めしたいです。でも、インターンを義務感から受ける必要はないと思っています。

私は趣味が派生したことで、会社を立ち上げることになりました。インターンを受けるだけでなく、好きなことを追求したり、個性を磨いたり、専門性のあることを身につけたりする時間も、大学生のうちにぜひ作って欲しいと思います。

今回のインターンでは、オンラインなのに丁寧すぎるくらいに社員さんに気にかけていただき、感謝しています。オフライン(対面)であれば普通なのかもしれませんが、オンラインでここまで充実したプログラムを開催していただいたことに感動しました。



インターンシップを終えて

 

インターンシップを終えて、金 翰新(キム ハンシン)より

金 翰新(キム ハンシン)より

今回のインターンシップは、世の中のさまざまなことを見て学んで、実践して、たとえ失敗してもそれが良い経験になるのだという学生へのメッセージを込めて、プログラムを組み立てました。

インターンに限らず、学生のうちにさまざまな経験をすることが大切だと考えています。

学業だけでなく、いろんな場所に行って、いろんな空気を吸って、いろんなことを体験し、いろんなことを感じて欲しいと思います。

また、今回のインターンシップを通じて、我々企業も学ぶことで、将来的にどのような会社をつくっていかなければならないのか、これからどのような方向へ歩んでいくのか、考えるチャンスとなりました。

当社ではダイバーシティを重んじています。多様な個性がある中で、さまざまな価値観をミックスし、化学反応を起こすことで、新たなものが生み出せると信じています。

年齢、性別、経歴など、当社では一切関係ありません。それぞれの夢やキャリアに向かって邁進する、転んでも負けないような気概のある方は、いつでも歓迎します。興味をお持ちになった方は、ぜひ当社でトライしてみてください。